「北陸の自動車部品産業集積の方向性及び振興方策」に関する調査研究
事業年度
平成17年度
事業の目的
自動車部品産業の集積は、中堅・中小企業の発展・増加を促すとともに、地域の産業集積の多様化と次世代への発展の中核となりうるものである。本調査では、北陸地域における自動車部品産業の集積の可能性を調査し、機械系工業の新たな方向性を示すとともに、地域産業集積の新たな発展に寄与することを目的とする。
具体的な実施内容・成果
<実施内容>
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<成 果>
北陸地域における自動車部品産業の振興方策を以下の4段階に分けて整理。
a.準備段階
準備段階では、まずは地域での振興方策を支えるコーディネート機関を位置づけた上で、アドバイザー制度の導入、技術者派遣制度の創設、指導・相談窓口の設置など、自動車部品企業の基本となる基本制度を設ける。
b.普及啓発段階
普及啓発段階では、コーディネート機関が中心となり、地域企業の情報発信・PR、アドバイザー派遣、納入先への技術者派遣、完成車メーカー等のOB等による研修等を実施し、地域企業の自動車部品産業への参入意欲を高めるための普及啓発活動を展開する。産学官連携に関しては、普及啓発段階として、コーディネート機関による情報発信や、アドバイザーによる指導を行うとともに、研究開発への参画人材の確保に努める。
c.研究開発段階
研究開発段階では、産学官連携によって、地域の強みを活かした電装品等小ロット部品や、個別企業の強みを活かしたオンリーワン部品等に関する研究開発を展開する。また、研究開発、研究開発成果の実用化を支援するため、中小企業への設備投資への支援を検討する。
d.販路開拓段階
この段階では、販路開拓を主たる目的としたビジネスマッチング事業を展開するとともに、納期対応への支援を行う。