砺波地域産業振興計画策定調査
事業年度
平成17年度
調査対象地域
富山県砺波市
調査目的
一級河川庄川が形成する扇状地の扇頂部に位置し、古くから多方面における結びつきが強かった旧砺波市と旧庄川町は、平成16年11月に合併し、新しい砺波市として出発することになった。合併に際して策定された新市まちづくり計画では、『魅力ある産業が発展する都市』が基本方針の1つに掲げられ、6つの施策体系が構築されている。
本調査では、新市まちづくり計画の中で示された「時代を先取る産業と伝統産業の振興」に焦点を当てながら、既存製造業の活性化や経営環境の改善を通じて、製造業等の振興にかかるコンセプトおよび方向性を検討する。
なお、本調査は既存製造業を中心に検討することとし、既存製造業の経営環境の改善と合わせて新規企業の誘致を見据え、地域の産業振興計画を策定することを目的とする。
調査委員会
委員長 中野愼夫 富山県立大学教授ほか 10名 ワーキンググループ 5名
調査結果
新市まちづくり計画の中で示された「時代を先取る産業と伝統産業の振興」に焦点を当てながら、既存製造業の経営環境を調査・分析するため、砺波市内製造業の実態調査として、アンケートやヒアリング調査を実施した。また、先進地視察調査や砺波地域企業の聞き取り調査を行った。
これらの調査結果を踏まえ、「多様なネットワークを活かした製品・技術開発機会の創出」を製造業等の産業振興にかかる基本理念に設定し、「産業クラスターの構築に向けた意識醸成と人的ネットワークの形成」「ものづくり人材の質的・量的不足の解消」「産業インフラの整備・充実」の3つの方向性を実現するための具体的な取組み、関係者の役割分担などの検討・整理を行った。